「或いはイギリス教育的な躾けで ~残酷な少女の最後~」
マゾの血筋とは恐ろしいものである。 遺伝子とは変態という性癖ですらDNAとして受け継いでしまうのだから・・・ 早くにマゾとしての才を覚醒させてしまった仲居希。 それは幼少の頃に目撃してしまった、両親のSMプレイ。 両親の離婚後に引き取られた叔父からの理不尽な陵辱。 そして、その叔父からの依頼によって行われたMiRACLEでの調教。 その全てが礎となり、希は18歳という若さにして従順なM奴隷人形となってしまった。 以来、叔父からの調教を悦んで受け入れるようになっていったようだ。 自ら声に出して言わないまでも、その可憐な眼で「縛って下さい」と叔父に訴えるのだという。 叔父は戸惑った。 こんな事を望んで彼女を調教していたわけではない。 元々は尊敬する兄への劣等感からはじまった希への調教。 それが、今となっては縛られ犯される事に悦びを感じる希がそばにいる。 ずっと孤独の身であった自分のそばに・・・ 普段の生活でもやたらとなついてくる希に対し、彼の心に今まで経験したことの無い感情が芽生えた。 しかし、その正体が何なのか?彼は知る由もない。 叔父はどうしていいのか分からずに困惑していた。 彼は希をもてあまし、MiRACLEに再度調教を依頼したのである。
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