未亡人、四十九日に48手 高嶋碧
降り注ぐ盛夏の日射し。とある山村に建つ、古き良き和風邸宅。茶の間。据えられた仏壇。ゆらゆらと揺れるろうそくの炎。しっとりと点火される線香。悲哀の熟尻未亡人、ミドリ。今日は、夫が亡くなってから40日目。デニムにエプロン姿。しっとりと、線香をやって、手を合わせている。目を閉じて合掌している未亡人。そして、ふっと、目を開ける。ひとり、仏壇に向かって、つぶやく。「……アナタ…。もうすぐ……。もうすぐアナタの……、四十九日ですね………。」と。そして、縁側にて、拭き掃除を始める。突如として、画面一杯に揺れ動く、弊社伝統の透けパンデニム尻。悲哀のぷりケツ未亡人ミドリ。夫が逝ってしまって40日。お通夜や葬式や初七日が終わって、ようやく、穏やかな日常が戻ってきたのだが、この家にひとり遺されての、アナタのいない生活は、やっぱりどこか寂しいで...49日の供養に捧げられる、熟尻未亡人の、村のしきたり、四十八手。
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